冒頭のフリーセルによるBLCDさながらのモノローグに
思わずふきだして笑ってしまったことはさておき、

カイトとルークのモニター越しの会話場面について
今回いつもよりも勢いがあって楽しかったです

カイトの反論は目的語がジンばかりで焦点が絞られており、
非常にシンプルでした
また、ルークを直接非難することは避けています
唯一ルークに向けた「言っていい冗談と～」は
慎重に言葉を選んでいるように感じられて、好印象でした

ただ、ルークを怒鳴りつけてまでジン(の個人的イメージ)を信じようとする熱意は
1期の頃から変わらないですね
1期12話で嫌がるカイトに樹形図パズルを解かせた煽りかたを振り返ると、
ルークはカイトのパズル観や行動原理、そしてジンと自分の序列を
すでに冷静に緻密に分析・把握済みで、
今回も、てきぱきと話を進めていく仕事人ぶりが爽快でした

カイトもルークも互いの話をきちんと聞かないというか
少々聞き流しあっている感じが心地いいです

辛がるカイトの気持ちに寄り添うなら、私がなんとなく思い出すのは
エリザベス・キューブラー・ロスの提唱した「死の受容五段階モデル」です
彼はいま二段階目で苦しんでいるのでしょう　自然な適応規制の過程だと思います

＋＋＋

あとは、些末なことですけど
あの世界では「パズルを解いてやれ」の声掛けは
幼少カイトの赤面ぶりといい、今回のレイツェルの横恋慕ぶりといい、
気恥ずかしさや嫉妬を催させるんですね
わたしたち一般人の定型文に訳すと
「父さん(ジン)はお前のことを愛しているよ」、辺りの感覚なのか

＋＋＋

獅子娘が色っぽかったです
今回の「興味、ありませんわっ」だったり、
2期21話の「あ～たしは行かないわ！」だったり、
ときおり語調が雑で本音だだもれの低い声になるのがたまりません

来週寝室に呼び出すというのは
もしかしてクロンダイクは2期退場後から意識不明の重体が続いており、
メラちゃんは愛するおじさまのため
原因究明と生活資金捻出に燃えている状況なのでしょうか
エニグマにフリーセルの話を持ち出されて目の色を変えたあたりからも、
彼女の身内限定の優しさが感じられて好きです

ピノクルとカイトが友情を深めていてほほえましかったです
サシのパズルで3度も戦った甲斐がありましたね
そして意外にもフリーセルには監視カメラをつけていない様子
カイトなんて入浴中まで堂々と覗かれていたのに…
好きな子には潔癖になってしまうタイプなのかピノクル
腕輪が外れて本当によかったですね

あ、あと、
カイトが胸元にかぶとむしをくっつけたままパズルを解いているのが
最高にかわいかったです

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観なおしたらかぶとむしではなくくわがたでした