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2012 10,29 06:00 |
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他にもいくつかやりましたが、昔好きだったのが、ピカレスクロマン系BLでした この流れで作品の名称を書くのはよろしくなさそうなので端的に表現すると、 ・国家ぐるみの生体実験に巻き込まれたせいで体質が異常になった親友が犯罪に手を染めてしまう話 ・両親に愛されずに育った青年実業家が愛を手に入れるため自分なりにもがき苦しみ、身近な人物にいたずらを繰り返す話 ・父親の虐待から自身と妹を護るために身に付けた処世術が徐々に歪んだ独占欲に繋がっていく話 の3つです あまり端的じゃないな… いずれも「社会的に見るととても悪い人」が登場します 普通のアニメ等にもいわゆる悪役はつきものですが 「アニメっぽい悪」の性質ではなく、皆さんかなり後味のわるい悪事をはたらくわけです こちらのブログは全年齢対象ですが、 上記の作品群はすべて18歳(高校卒業)未満の購入・使用が禁じられていますし、 各キャラクターのやっていることは、絶対に真似しないでください そんなものが好きだなんて、と後ろ指をさされそうな気もしますが (制作会社さんのことを悪く言いたいわけではないです、ごめんなさい)、 当時の私が執着した理由こそが、その「悪役の魅力への疑い」に関する部分だったなと 今になって、ようやく気付きはじめた、 自分で自分の心に少しずつ向き合えるようになってきたなと感じます 当時は「BLである」ということばかりに意識がいってしまい、 「BL作品やキャラを非難することは、間接的にBL会社や同性愛の否定に繋がる」 「ファンとしてお世話になってきた先輩方やジャンル仲間への侮辱行為にあたるのではないか」と 心のどこかで恐れていて、作品を肯定的に見なければいけないと思っていましたが それはちがいますね もっと素直に、しがらみなく言葉を発したい 今思えば、私にはピカレスクロマンを憎む気持ちがありました 「こんな許されざる悪事をはたらいた架空のキャラクターが、思いを寄せる相手と一緒になって幸せになるなんて、(そのキャラクターの)被害者や遺族はどんなに悲しむだろう」 「こんな許されざる悪事をはたらいた架空のキャラクターたちのカップリングを萌えと言い切ってしまう人たちは、どう責任をとるつもりなんだろう」 こういうことに気がいってしまって 気になって気になって、目が離せなくなって、 でも、勿論プロの作る作品群ですから、 通常の恋愛モノの要素としては、計算しつくされた萌え要素たっぷりなわけで、 残念ながら、私自身も萌えてしまう その社会的悪と、経済性を見込まれたプロの腕前に翻弄されてしまう者 (自分自身も含め)の存在が、不可解で、恐ろしく、許せない、 キャラクターたちに正しく処分が下されるまでは離れてはいけないもののように思えた、 そういうことだったのでした でも、上記のうち、 2つ目の作品は、幸い(幸い?)いずれも (被害者がそれでいいというならば)取り返しのつく次元での被害で済み、 しかも被害者たちはすべて主人公の知人なので、 知人らの深い愛によって「もういいんだよ、これから頑張ろうね」となるんですね ゲームの文面を追いながら、人間の温かさに涙が出る場面もありました そして、3つ目の作品は、加害者は逮捕され、更生施設で改心してから帰還します なぜならば、被害者である主人公は警察関連の元職員だったため、 以前から心配してくれていた仲間が駆けつけてくれ、迅速に対応してくれたんですね ですが1つ目の作品は、解釈が非常に難しく、 被害者と加害者の和解場面が、ない…、んですね ないこと自体は、いいんです 自然だから だって、現実の社会でも、犯罪であるか否かに関わらず、 加害者と被害者が和解できずに、それでも暮らしていく、なんていうのは いや、むしろ、それでも暮らしていくなんていうことこそが、 リアルな社会のシビアさ、残酷さを物語っているではありませんか でもそこに恋愛要素を絡めるとなると、 どうしても幸せ要素がからんでくるわけで、 「おいお前、あれだけたくさんの人に迷惑をかけておいて、 逮捕もされずに、過去の行為を誰に知られることもなく、」 と、「凶悪犯罪者が罪を逃れて超幸せになった未来」をわざわざ見せつけられているような気がして、 「あぁ、遺族感情を逆なでしているな…」と それでも悔しいことに、萌えてしまう そんな自分が、 そんなファンが、 そんな世間が、 とても、嫌でした これらのものを、素直に認めたくなくて、 「きっと私の知らない解釈にたどり着ければ、このモヤモヤは解消される」 「萌えるから(あくまでも)BL作品としては素晴らしい」 そう自分に言い聞かせて、食らいついてきましたが もう、無理することはないのだと、 先程、とあるかたとの何気ない会話を通して気付き、 肩の荷がおりました 思えば、ここ1~2年前からは、 そういったピカレスクロマン系のBLゲームを遠ざけ、 ほのぼのした家族系BL作品を好んで楽しむようになっていたなと 異性と結婚して家庭を築く以外の穏やかな幸せの形が肯定されることには 相変わらずの感謝と安堵を覚えます つまり私は、 BLは好きなのです ピカレスクロマンとの向き合いかたが、とても下手なのでした もっと言うと、 自分に理解できない不可解さに食って掛かることでしか、恐怖と戦えない性質なのでした 今回はこの辺りで失礼します PR |
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