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2013 06,20 00:00 |
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今回はコートです
クロスフィールド学院制服最大の魅力は なんといっても、コートのAラインではないでしょうか 上着に胴しぼりが施されるのが、イギリスやイタリアの上着の特徴で、 アメリカの上着には胴しぼりがないのだとか 制作するうえでの難所は、以下の3か所かなぁと思います ・生地のとりかた ・袖まわりの直径 ・上襟と下襟の処理 難しくなくても、裏地などがあるので、長い時間のかかる工程です 写真は今回も頭部が出てきませんので お人形のお顔が苦手なかたでも安心してご覧になれます 今回のおおまかな流れは
1.採寸・型紙とり・生地をたつ 2.表地をぬう 3.裏地をつける 4.ボタンとホックをつける の4工程です <採寸・型紙・生地をたつ> 型紙は▲2.型紙編▲をご覧ください コートはYシャツ・ズボンの上から着るものなので、 採寸はYシャツ・ズボンを着せたまま行いました ①厚みの考慮 肩や袖まわりに注意して 生地自体の厚み(縫うと内径が詰まります)も考慮したうえで、 すこし大き目に生地をとるのがポイントです また、Yシャツのカフス部分に既に厚みがある場合にはそちらも考慮して、 袖の裾の直径をやや大きめにとると仕上がりが綺麗です ②角度 ご存じのとおり、クロスフィールド学院制服のコートの前身ごろには結構な角度が入っています 実際にお人形が着たときに前身ごろ、後ろ身ごろ、ズボン の織り目がすべて平行になるように生地をとります 綾織の生地を使用する場合は難度が上がります ③下襟の確保 Yシャツの襟は身ごろと上襟を別のパーツとして生地を裁ちましたが、 コートには下襟もあるので、 上襟は別のパーツとして、下襟は前身ごろの一部として確保します 下襟の先端は鋭角なので、それに伴って 前身ごろの作業中に先端からじわじわとほつれていく恐怖が発生します ぬいしろも含め、とりあえず余裕を持たせて裁断しておいて、 襟まわりを縫う時点になったらあらためてきっちりと裁つのがいいです <表地をぬう> 表地の工程の振り返りイラストです この手順でも悪くはないのかもしれませんが 私の作った場合は小さなサイズだったために、 ⑤の工程の直後「袖の裏地を付けられなくなった…」と気付いたのでした ですので、欲を言えば ④の直後に袖だけでも裏地を縫いつけてから、⑤以降につなげるとよいと思います 逆に、⑥の胴まわり(腰の部分)は、できる限り細身にしました Aラインを強調するためです ただ、前身ごろの脇下が後ろに引っ張られるほどしぼってしまうと ズボンのベルトのバックルが目立ってしまい、でべそに見えるので、やりすぎには注意です 実際の写真です <裏地をつける> しわを防ぐため、中表にせずに縫いつけました この過程と同じ縫いかたです 上襟と下襟のつぎ目の線のことをゴージラインというそうです ②と③でのポイントは、 上襟の大きさを、表地よりも裏地のほうを、 ほんの少し、2~3mmくらいだけ大きめにして縫いあわせることです 上襟は折り返して裏地が見えるようにして着るので、そのぶん突っ張るからです 裏地を大きくとりすぎてたるみが生じた場合には、 アイロンを当てればうまい具合に縮んでくれてフィットします 仕上げとしてコート全体に臙脂色のふち取りを、といいたいところですが、 このサイズで見栄えよくふち取る方法が思いつかなかったのであきらめました バイアステープを使うには小さすぎるし、 刺繍糸で丁寧にくるもうにも生地の綾織に割れ目ができてしまうしで、 なにかよい方法はないのでしょうか <ボタンとホックをつける> 付けるのは3か所です ・左の下襟のピン ・・・銀色のビース 透明のナイロン糸で留める ・前ボタン:左の前身ごろ ・・・臙脂色のビーズ 透明のナイロン糸で留める ・前ボタンの裏:左の前身ごろの裏側 ・・・人間の衣服用のホック 臙脂色の刺繍糸ですきまなく覆うようにして留める それから、ホックで留められる側に紺色の刺繍糸でループをつけます イラストがわかりづらいですが 内部の2か所は文字通り、表地でも裏地でもなくその内部でこっそりと玉結びをしました 幸いふち取りをしていないので、 表地と裏地の縫いあわせ目の隙間に針を滑りこませることができます リボンタイとして、Yシャツの襟の上から 臙脂色の刺繍糸を結んだら、 衣服の部分はすべて完成です 次回が最終回、靴です PR |
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