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2021 01,11 00:00 |
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現在も頒布中の拙作『方便より真に達せよ』につきまして、
お求めくださったかたから「制作秘話等を知りたいです!」と ありがたいリクエストをいただきました! 今回は裏話1ということで、 前編『献身の華は一輪にあらず』についてです ご興味あるかたはどうぞご覧ください お手元に拙作があると、よりわかりやすいかと思います 後編『方便より真に達せよ』は 裏話2 へどうぞ。 当然、内容のネタバレを含みますので、 追記にたたませていただきます +++
<タイトルの意味> なむアニは 各話に慣用句のようなタイトルが付けられていたのが素敵だったので、 その雰囲気を踏襲したいと思って考えました 前編『献身の華は一輪にあらず』: 「献身」=身を挺して尽くそうとする 「華」=美しい心を持つ存在……仏教のお話なので蓮の華のイメージです 「一輪」=ひとり(一尊)、孤独 「あらず」=ではない ⇒阿修羅に傷つけられてもなお、阿修羅を救う方法をひとり模索する帝釈天 どうにか帝釈天の心を慰め、元気を取り戻そうとひとり思案する梵天 梵天の真心を汲み、ひとりで感謝と礼を尽くそうとする帝釈天 それぞれがひとりで尽くそうとしているが、尽くそうとする者たちは孤独ではなかった <構成・内容の補足・小ネタ等> お手元に拙作がある方はぜひ人気(ひとけ)のないところで 該当ページを開きながらお楽しみいただけますと幸いです ※後編『方便より真に達せよ』は 裏話2 へどうぞ。 前編『献身の華は一輪にあらず』: <構成> こちらの記事 の08.に大体のことは書いているのですが、 『献身~』はなむアニ8話の行間として浮かんだものを勢いでバーッと書き上げた話なので、 物語としては一本道で、複雑な構造をしていませんし、 書きながら悩んだ箇所もほぼなかった……と記憶しています。 この時点では後編を書くかどうかわからなかったので、 整合性など細かいことは考えず、ただひたすらに ・帝釈天はかつて阿修羅と親しく抱き合っていた ・今回は帝釈天は梵天を抱く ・できるだけ早く性描写に入る ・善い話にする を意識しての執筆となりました。 <当時の思い出> これがなむジャンルに移ってきてからの初投稿だったので、 こんな地雷原みたいな話(二次創作、宗教エロ、エセ気功、同性愛、リバーシブル、浮気属性) を投稿したらどこかしらの方面からお叱りを受けるんじゃないかとか 色々怯えつつpixivの様子を見ていたのが懐かしいです。 当時「いいね」や「ブクマ」をしてくださったかた、ご感想くださったかた、 ありがとうございます! 本当に救われましたし、私はここでR18を書き続けていこうと決めたのでした。 <補足・小ネタ> ・p.4 上段ℓℓ.2-3 帝釈天は、進むと決めた道に迷いがあるから阿修羅が苦しんでいるのだと思っています。 はるか昔の別れ際、強い阿修羅が泣きながら「俺はもう迷わない……」と言い去っていった はずなのにどうして……、と。 ・p.4 下段ℓ.1 笑うところです。というか、梵天は当初すぐ帰るつもりだったのでこう言っています。 また、「あまり親しくない」ことを示唆するために入れた描写でもあります。 ・p.4 下段ℓ.7以降 帝釈天が梵天を嫌っていないことを示す文章が続きます。 ・p.5 下段ℓ.10 『カーマ・スートラ』は古代インドの性愛論書です。 インド神話にはカーマという愛の神様が登場します。 ・p.6 上段ℓℓ.2-3 帝釈天と阿修羅は姿を隠さず、人間と接して生きてきたので、 土地土地の人間から様々な風習や技術を学んできたと思います。 彼らと房中術についての話は過去記事にまとめてありますのでそちらをどうぞ。 ・p.6 上段ℓℓ.4-5、ℓ.7以降 原典では梵天にも奥様がいらっしゃるので未経験のはずがないのですが、 天部の最古参として、不邪淫戒を守ってきた矜持があるかもしれないなぁと。 奥様の作り方(この響きがもう手遅れ……)自体が単為生殖ですし、 色界の仏なので本来肉体を持たないという考え方もありますし。 仏門に入るまでモテ男として道楽三昧であったであろう、そして 欲界の仏として肉体を持つ帝釈天とレベルが違うのは明らかかと思います。 さらに、それでいて 帝釈天が阿修羅との行為に好印象を抱いている(個人の妄想です)というのは、 帝釈天が阿修羅のことを心底好いていることのあらわれだと思います(個人の妄想です)。 ・p.8 上段ℓℓ.15-17、下段ℓ.1 梵天を嫌いでないとはいえ、意外としおらしく振舞われて内心戸惑っている帝釈天です。 「大丈夫か?」は「(俺のしていることが)大丈夫か?」の意味もあるかもしれません。 ・p.9 上段ℓ.6 この表現はゲームの属性から着想を得たものです。 のちに登場する、帝釈天に対する「さわやかな~」等も、「空(くう)」を示す表現です。 「空(くう)」はよくあるバトルゲームでいうところの「ノーマルタイプ」なので、 どんな属性の相手とも気持ちよくなることができる……というのが拙宅の設定です。 次回作で書いていく予定ですが、梵天と阿修羅がふたりきりで交わる際には 属性による抵抗が発生します。 ・p.9 上段ℓ.11 言っていることは受け身なのに言いかたが偉そうなのが梵天クオリティ。 ・p.9 上段ℓℓ.13-15、下段ℓℓ.10-12 アニメを観るたび見とれていた梵天の可憐でうるわしい唇を表現したかったんです。 ・p.9 下段ℓ.1 書ききれませんでしたが、ここは両手の指を行儀よく揃えて、 ソッ……と慎ましやかに押し返しているイメージです。 ・p.9 下段ℓ.5 「金色の霧」……なむアニ3話などに登場する映像表現を私なりに言葉にしたものです。 私は学生時代に漢方思想を齧ったので、これは生き物でいうところの 気(ATP:エネルギー)や血(養分)を指しているのではないかと考えました。 ゲーム版で薬師と阿閦が外気功のような技術を扱っていたことから 吸う・吐くだけでなく、「増やす」ことができるに違いないと思い、 負傷時の創傷治癒や補血にも応用が利くだろうという考えに至りました。 FFでいうと、魔力依存のケアルよりはHP依存のホワイトウインドに近いイメージです。 それから、なんだかんだ書きましたがなむアニ3話で梵天が腹を貫かれたとき、 傷口から漏れ出る金霧の美しさと色っぽさにかなり心を奪われたので これはもう絶対に美しく抱き合ってほしいし その際に増幅して漏れて輝いて咲いてほしいと思いました。すごい熱弁…… ・p.10 下段ℓ.1 おそらくおわかりいただけているとおり『方便~』で伏線回収されています。 拙宅の帝釈天は愛することも愛されることも大好きな素直ボディなので、 隠すことなくこういうことを言います。 ・p.11 上段ℓℓ.2-6 梵天は知識としての肛門性交に触れ、今後の身の振りようを尋ねていますが、 帝釈天はおねだりされたと思って慎重に判断したがっています。 ・p.10 上段ℓ.16- p.12 上段ℓ.5、下段ℓℓ.16-17 梵天の男性器を形容するのがめちゃくちゃ楽しみでした。 男性とも女性ともつかない清らかで守ってあげたくなる表現にしたかったんです。 『方便~』でもかなりの熱量で書いています。 ・p.12 上段ℓ.8 「跨がり」……web版から同人誌にしたとき、唯一修正した箇所です。 web版で公開した2019年6月当初は「跨ぎ」だったのですが、 よく考えるとそれでは梵天を通り越してしまうことに気付いて慌てて修正しました。 ・p.12 下段ℓ.5 この状況下で 娑婆の男にこみ上げてくるのは性欲や征服欲なのでしょうけれど、 帝釈天にこみ上げてきたのは「慈悲の心」です。 拙宅の帝釈天は温厚で、きわめて情に厚い仏です。 ・p.13 上段ℓ.7 「半紙で」……けっこう紳士的に振舞ってきたのに、突然のガサツさ。 現代日本に降臨したからにはティッシュペーパーを使ってほしいです。 ・p.13 下段ℓℓ.3-4 頼み込んで抱かれておいてなんでそんな顔ができるの? 梵天クオリティ。 ・p.13 下段ℓ.7 もったいつけている梵天を見て、 あえて言わせないのが彼のためなのだろう、と判断する帝釈天。 ・p.13 下段ℓ.10 これはね……間違えました。 最中は危ないので簪を外していたと思いますし(花は挿しっぱなしだろうと思います)、 また眠るのでここで着けなおす必要がないんです……。 ・p.13 下段ℓ.15 『方便』からもなんとなく察していただけているかもしれませんが、 拙宅の性行為後回復術は、一度寝て起きたあとに実感が湧いてきます。 PCソフトDL・インストール後にPCを再起動することで 設定が有効になるイメージです。 ・p.14 上段ℓ.3、ℓ.6 設定資料集に、間取りが切実に欲しかったです。 こういう描写をするときにとても困るので……。 ・p.14 下段ℓℓ.2-3 察しのよい薬師様は帝釈天(と梵天)の身に何が起きたか、既にお気づきです。 ゲーム版では自分も阿閦に吸ったりしてもらっていますので、 親しい相手としか行えない回復術と、 帝釈天と梵天の関係が善い方向に進んだことを尊く感じていらっしゃいます。 ・p.15 上段ℓℓ.11-14 こういうことは正直、喜ぶ人と嫌がる人がいると思います。 拙宅の梵天は喜びます……というか、 帝釈天への悪感情が晴れて身を捧げる覚悟で事に及んだほどなので、 そのような相手にされたことならば彼は何でも喜んでありがたく受け取ります。 釈迦が作ってくれた激マズケーキの件でそう思いました。 私は、梵天は犬のように行動を序列や敬意で意味づけする仏だと思っています。 ・p.15 下段ℓℓ.4-5、p.16 上段ℓ.13とその周辺 ちょっと怒っているふうだったり、「その……、かなり」の ”溜め” の部分は 彼なりの照れ隠しです。 昨晩は帝釈天のために何でもしてあげたいと思ったけれど、 じわじわ恥ずかしくなってきてしまって、懸命に理論武装しています。 ・p.16 下段~p.17 上段 薬師様が驚いていらっしゃるのは、傷が消えたことそのものというよりは、 帝釈天の扱う回復術のパワーと、術者(帝釈天)とその対象者(梵天)との間に これほどの信頼関係が構築されたことに対してです。 ・p.16 下段ℓ.12~p.17 最後まで 梵天も照れているどころではなくなり、驚きと感謝に塗り替わります。 最後の6行が梵天の決意であり、 タイトルの意味にピンとこなかった方への種明かしであり、 なむアニで新宿の上空で阿修羅の煩悩を吸うことに同意した背景であり(※個人の妄想です)、 『方便~』での3P風展開へとつながっていきます。 後編『方便より真に達せよ』は 裏話2 へどうぞ! PR |
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